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May 12, 2007

ヴェテからの手紙

こんばんは。

というわけで

いよいよ短答式試験。

新司法の5分の1の合格者枠に

新司法の5倍の人間が挑むという

素敵な素晴らしすぎる

まさに「格差社会」全開の

旧司法試験が

いよいよ始まるわけだ。

私自身は4回目の択一。

これまで3戦3勝の

立派な択一常勝ヴェテになって

4回目の択一を迎えることになった。

ご存じの通りで

去年の論文で落ちて

1回撤退して再度挑むわけだが。

ここでは

詳しく述べなかったが

去年の秋は

本当に完全に心が折れた。

おととしの論文発表の日も

一度撤退を口にしたが

成績表が来た途端に

やる気が出た。

でも去年は違った。

まず発表の日。

自分の番号がないのを確認しても

何の感情も湧いてこなかった。

ただ詫び電が面倒くさいなと

非常に現実的な思いしか抱かなかった。

毎日毎日この試験を

優先順位の一位に据えて

過ごしている身としては

なんともあるまじき態度だったわけだ。

そして

論文総合Aの成績通知が来ても

「まあそうだろうな。」ぐらいの感情しか

わかなかった。

何がそうさせたのか

わからないが

完全に疲れ切っていた。

潮時だと思った。

そして

一度司法試験の勉強を止めた。

2003年の春から

勉強一筋で過ごしてきた身にとって

撤退を決意すれば、

さぞ快適な時間が待ってるだろうと思ったが

現実はそんなに甘くはなかった。

毎日のように

論文を書いている夢や

奴隷船の夢を見続け、

寝起きには嫌な汗をかいた。

何をやっても楽しくなく、

おまけに久々に長い風邪を患った。

「別に司法試験に合格するだけが人生じゃない」。

誰でもわかっていることだ。

だけど

自分の中では

全然消化出来なかった。

朝から胃を痛め、

夜には酒に溺れた。

持てあますフラストレーションのぶつけどころもなく

「次」へのヴィジョンすら抱けなかった。

「別に司法試験で合格することだけが人生じゃないし」という

場所に入ろうとして初めてわかったことがある。

そこには

しかるべき努力をして

やるべきことをやって

しっかりとしたヴィジョンを持って

初めてたどりつける場所だということを。

その場所は

試験に落ち続けて心が折れたという

ただそれだけの消極的な理由で

逃げ込んだ私みたいな人間には

まだまだ立ち入る資格がないということを。

そして

「別に司法試験だけが人生じゃないし」というのは

逃げ道でも何でもなく

違う次元での高みにあるということを。

私は静かに

「司法試験から逃げ出した」日々に

別れを告げた。

法曹人口が急激に拡大し、

新司法では合格者数が年々増加している現状で

司法試験はもはや合格しても

喜ぶに値する試験ではなくなってきているのかもしれない。

むしろ

涙流して喜ぶ人間が

「あいつこんな試験で泣いてるよ」と

笑われてしまうような

そんな試験になってきたのかもしれない。

だけど

私は

今年の試験こそ

勝って泣きたいと思っている。

おととしは

論文に落ちて

大量の涙を流したわけだが

その何倍もの涙を流したいと思っている。

「こんな試験で」と

最終合格しても喜ばないスマートな奴は

勝手にすれば良い。

誰にも感動を与えない薄っぺらい人生を

勝手にスマート気取りで送ってもらいたい。

私の目標はただひとつ。

勝って泣くこと。

暑苦しかろうが

格好悪かろうが

仕方がない。

不器用な人間が

不器用にやってきたのだから

最後も結果を出した上で不器用に終わらせてもらう。

そして

泣けるだけの努力をして結果を残すことが

これまで何度落ちても

どれだけ恥かかせても

文句の一言も言わずに

しっかり支えてくれた人達への

誠意の示し方だと思っている。

だからこそ。

ここで負けるわけにはいかない。

絶対に。

糞ヴェテは

死にも

消え去りもしない。

ただ

今年の11月まで

「旧司法試験ど真ん中」に

あり続けたいだけだ。

負け続けたからこそ

膨れあがった思いを

この秋に喜びという形で

爆発させたい。

みんなもそうだろ?

こんな直前期まで

読んでくれてありがとう。

みなさんのご健闘をお祈りしています。

良い日曜日にしようぜ。

そんな感じで。

ではまた。

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受験日記」カテゴリの記事

Comments

ぷーさん、こんばんは。
今日の日記を読んで感動してしまいました。
私は受験時代からぷーさんの日記のファンで、
いつも元気付けられたり勇気付けられたり奮起させられたり、
色々な影響を受けていました。
ご自身のことを「不器用」と評しておられますが、
私も自分を人一倍不器用な方だと自負しておりますので
ぷーさんの気持ちなんだか分かる気がします。
私は受験時代もとてもつらかったですが、実務に出てからもとても厳しい思いをしております。
なにせ、不器用ですから(笑)
ぷーさんのような方には、合格すればさらなる厳しい環境が用意されると思います。
もちろん悪い意味で言っているのではなく、良い意味で
もがいてもがいて、とてつもなくつらい思いをして、
それでとても大きなものをつかみとる、
という素晴らしい環境が用意される、という意味です。
私は今でも「試練ど真ん中」です(笑)
最高のパフォーマンスを見せつけ、最高の気分を味わってください。
そして、実務に出てからももがこうではありませんが。

Posted by: suke | May 12, 2007 at 00:35

おはようございます。

素敵な文章をありがとうございました。
感動しました。

明日は幸運を。
これから先もずっとぷーさんに幸運が
舞い降りてきますように。

がんばりましょう!!

Posted by: 菜の花工房 | May 12, 2007 at 07:36

さぁ、楽しい(笑)、試験のはじまりだ

ほどよい気合い入れてがんばろう

Posted by: miracle2007 | May 12, 2007 at 10:31

応援してます!!

Posted by: バナナ | May 12, 2007 at 19:26


ぷーさん、
私も応援しています。
いい意味で忘れられない日曜日となるように、
がんばってください☆

Posted by: emily | May 12, 2007 at 22:09

択一に関しては
ぷーさんに特に言うことはありません。
普段通りのやり方で
予定通りの良い結果を出してください。
実力者にとっては
「普段通りの力を出すための戦い」
だと思います。

Posted by: Rain | May 12, 2007 at 23:49

ぬかることなく、まずは択一で弾みをつけてきて下さい!
応援してます。

Posted by: 準既習 | May 13, 2007 at 00:14

いつも楽しく拝見しています。
悩んで、
頑張って、
考えて、
苦しんで、
楽しんで、
そんな人間くさいぷーさんが大好きです。
圧勝してきてください!

Posted by: tetsu | May 13, 2007 at 07:42

ご健闘を心より応援しています。

Posted by: モエコ | May 13, 2007 at 13:38

◆sukeさん

コメントありがとです。
sukeさんの受験生時代から読んでいただいて光栄です。
私はまだ受験生ですが・・・(苦笑)

実務はお忙しいのでしょうね。
私も退職してから4年経つので
ちゃんと社会復帰が出来るか、
不器用さを隠すための技が出来るか
とっても不安です。

きょうは
最低のパフォーマンスで最低な気分のまま
悔しくて寝れずにいますが
ちゃんと論文に向けては
調子を整えて頑張ります。

これからもよろしくです。

ではでは。

◆菜の花工房さん

いつもありがとです。

きょうはイマイチでしたが
論文では頑張ります。

ではでは。

◆miracle2007さん

コメントありがとです。

気合い入れすぎて空回りしちまった(苦笑)

論文では程良い気合いで頑張ります。

ではでは。

◆バナナさん

ありがとうございます。

こんな奴ですがこれからもよろしくです。

◆emilyさん

ありがとうございます。
悪い意味で初心に返る日曜日になっちゃいました。

◆Rainさん

ありがとうございます。
「普段通り」の難しさを実感した1日になりました。

立て直して論文では頑張ります。

◆準既習さん

ありがとうございます。

弾みはつけられませんでした・・・

悲しいがこれが現実。

◆tetsuさん

ありがとうございます。

圧勝出来ませんでした・・・

次こそ圧勝するよう頑張ります。

◆モエコさん

ありがとうございます。

自分の力の無さを痛感した日になっちゃいましたけど。

ではでは。

Posted by: ぷー | May 14, 2007 at 03:05

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