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July 10, 2004

原点

こんばんは。

論文まであと1週間ですね。

で、
司法試験の勉強始めてからのこの1年あまり。
私にとっては
自分のやりたいことを存分に出来た反面で
今までの人生で味わったことのない悔しさや屈辱感を味わうこともありました。

はっきり言って20代最後の歳に仕事を辞めるような人に
世間は甘くありませんでした。
レールから外れていくことは望まれていませんでした。
世の中は変わったと言ってもそうでない部分もまだまだ強いわけで。
自分と距離がある人ほど私の選択には冷たい感じがしました。

辞める前は
元社会人の体験記とか読んで、
「うん仕事を辞めた方が勉強にはいいな」とかって
ある意味気軽にそれまで7年間続けた仕事を辞めましたが、
現実にはそんなに気軽なものではありませんでした。

それまで表面的な経歴は順調だった分、
聞かれたことのない
ひどい言葉を吐かれたこともありました。

レールから外れただけで
キャリアや人格も全否定です。
そういう言動や態度は想像以上でした。

以前なら絶対反論していた言葉にも
愛想笑いを浮かべるしかありませんでした。
でも腑は煮えくりかえっていたわけで。

何も結果を出せていないので
屈辱に似た感情にひたすら耐えました。

そんな言葉を返すだけの自我を確立できていなかった私は
「見てろよ。」って反発心を抱くのが精一杯でした。

でも軽い言葉で何気ない態度でも
私は少なからず傷つきました。

最終合格しない限り
今でもそんな状況は何も変わっていません。

そして
そんな言葉を聞く度に
自分がどれまで自分の肩書きや経歴に頼り切っていたかってことも
思い知りました。

勤めていた組織、出た大学。
結局はこんなものでしか評価されていない部分も
多々あったのだなって。
出た大学だってこういう無職になった時には
逆に足かせっていうか攻撃の対象になるのだなって。
結局そんな近しくない人との関係は
肩書きというものを通してでしかなりたたないものなんだなって。
そして仕事関係でつながっていた相当数の人が
私から離れていきました。
あたかも元々いなかったのように。

本当に辛い部分が多々あった1年でした。
特に仕事はもともとしていなければ
こんな気分にはならなかったのでしょうが、
あるものを捨てただけその落差を感じる1年でした。
自分でもう飽きていた仕事にこれだけ頼っていたのだなって
愕然とした気分を味わうことも多かったです。

仕事をせずに日々を過ごしていると
少し不安がよぎることもありました。
「ちゃんと社会に戻れるのか」って。

朝から晩まで勉強していると
人と話す機会が全く無い日もあり、
めちゃくちゃストレスがたまることもありました。

そして10年以上のブランクを経て始めた
勉強が果たして順調にいくのかという
不安との戦いでもありました。

去年勉強始めた当初から夏ぐらいまでは
その時の経つのが遅すぎるのに
いらいらを感じることもありましたね。
「早く試験受けさせて」って。

そんな辛さを感じながら過ごした1年余。

一方でこんな私を応援してくれる人達もいました。
近い人ほど応援してくれたのが私の支えでもありました。
この恩は一生絶対に忘れません。

たぶんこれまでの人生でも
そしてこれからも人生でも
これほど自分とみっちり向き合う時間はないのではないかと思う1年でした。

そしてこれほど長く感じた1年も今までなかったよ。

そんな1年。
甘くない1年。

でも
そんな思いと試験は全く関係わけで。
情に左右されない司法試験の
この感じは大好きなんですが。

まあ
あと1週間で論文試験ですが、
とりあえずこの原点は忘れずに
淡々とやるべきことをやって過ごしたいですね。

そろそろ脳みそはクールにさせないと。

ご愛読感謝です。

そんな感じで。

ではまた。

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Comments

こんばんは、いよいよ決戦の時、ですね。

日記からは、辛さの部分より淡々とやると繰り返し書きながら挑んでる感じの方が印象的で、「なんて強い人」って思っていたけど、自分に言い聞かせていたような部分もあったのかもしれないですね。
味方であるはずの自分が、一番の手ごわい相手だったりします。私は自分に苦戦中です(笑)

信念もって結果がだせる人には誰も何も言えない・・ツマブキくん並にかっこいいですよ、ってアマケンさんの日記、おもしろいですよね。

はじめまして。こんにちは。いつも読ませて頂いています。

ぷーさんは、いつも随分いい意味で強気で、しっかりしている印象だし、実際そうなんでしょうけど、最近の内容では自分の弱さとか、すごく素直に出されていて、すごい人だなって思いました。

「寂しい」とか「つらかった」とか、言いたくてもなかなか言えないですよね。私も今すごく苦しい(恥ずかしながら択一落ちです)けど、それを素直に周囲に吐露できなくて、辛いことが胸に充満してるけど、それもどんどん溜め込んじゃってて。
ぷーさんみたいな人が羨ましいし、それでも頑張るぷーさんはやっぱりすごいと思いました。
私も、強くならなくちゃ。論文、良い結果を心から祈ってます。

◆あきさんへ

コメントありがと。
おっしゃるとおりでこの日記の大半が自分に言い聞かせていたわけで(笑)
辛さの部分と淡々とやるべき勉強の部分との切り替えに本当に苦労した1年でもありました。
はっきり言って他の人がどうこうよりも自分自身がやれるかやれないかって、ただそれだけだと思いますしね。
その部分がしっかり出来ていないと結局また前と同じ繰り返しになってしまうし。
でも、さすが最初の頃から読んでくれている方はちゃんとわかっていますね(笑)
ちなみにアマケンさんの最近の日記は面白いっていうよりは
やや滑り気味で「寒い」感じですね(笑)
この暑さですからちょうど良いのかもしれませんけど。
また気軽にコメントしてくださいね。

◆モモさんへ
コメントありがと。はじめまして。ご愛読感謝です。
まあこういう日記って「どこまで出すか」っていうのが
結構大きな問題だったりするわけで。
勉強時間や答練の成績だけ書いて無機質にするのも面白くないので私は「とりあえず思ったことを隠さず書く」ってことにしています。その方が自分の気持ちの整理もできるしね。
だから改めて読むと恥ずかしい部分もかなり多いんですけど(笑)まあその日その日の自分はこんなことを考えていたんだっていうのは面白いかなとも思ったりして。
モモさんもblogとか始めたら結構すっきりすると思いますよ。
ちなみに同じ受験生なのに僭越ですが、択一落ちが恥ずかしいなんてこと絶対ないと思います。
本当に恥ずかしいのは自分に同情して妥協して、自分の本当の思いから逃げ出した時だと思います。そんな葛藤と戦う日々が自分を本当の意味で成長させてくれるんじゃないかなって思うんだよね。
また気軽にコメントしてください。

そう? アマケンさんの日記、ちょっと最近変わったな~とは思ったけど。直前だからかな。私、笑いの閾値が低いので・・。

ぷーさん、自分をあやすの上手ね。

あきさんコメントありがと。

私は寒いギャクなら寒いなりに極めてくれている方が好きなので。芸能人だときょうも書いたけど江頭とか柳沢慎吾とかめちゃくちゃ凍てつくような人が好きです。

それとおっしゃるとおりで自分をうまくあやしています。
択一前にそれに失敗した感じだったので意識的にね。
おかげで調子が良くなりました。

またコメントしてね。

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